日々雑感 ソフトウエアとネットワーク効果

 ビジネスにおいて技術を持っていることが競争優位につながると思いがちですが、持っているだけでは誰も使いません。特にソフトウエアの重要性が増している現在において技術を独占するのではなく、使わせて利便性を上げるネットワーク効果が重要になっています。

 パソコンのOSで独占的な地位を築いたのはマイクロソフトですが、OSにおいてマイクロソフトが技術的に優れていたかどうかは一概に言えません。しかし、一度マイクロソフトのOSの規格に合わせて多くのソフトが作られるようになると利便性が上がってWindowsパソコンを使う人が増え、Windowsパソコンを使う人が増えるとまたマイクロソフトの規格に合わせて多くのソフトが作られるという好循環が生まれます。そうするとマイクロソフトのOSとそれ以外のOSの利便性に格段の違いが生まれ、パソコンのOSはマイクロソフトが独占するようになったのです。また、検索においてグーグルが圧倒的に強いですが、これもいったん多くの人がグーグル検索を使うようになると情報がフィードバックされて検索技術が向上し、より求めている情報に早く近づくことができるようになります。そうするとさらに多くの人がグーグル検索を使うようになり、情報がフィードバックされてグーグル検索の利便性が向上するという好循環が生まれてグーグルの独占が強化されるのです。

 このように、現在の勝ち組企業は技術を独占するのではなく、外部に使わせて利便性を向上させるネットワーク効果を使って参入障壁を作っています。このネットワーク効果は必ずしも技術の優劣で決まるわけではなく、技術で劣っていてもいったん使われるようになってネットワーク効果による利便性が上回ればより優れた技術を駆逐することもあります。現在の競争は技術の優劣以上に使わせることによって利便性を上げるネットワーク効果が重要になっているのです。

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Author:パラケルスズ
アラサーの投資家です。長期で持つほど気長ではありませんが、毎日モニターを凝視するデイトレも面倒くさいので、レバレッジをきかせつつ2、3週間保持するトレードを行っています。

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