日々雑感 本来のリベラリズムとは

 今回の選挙ではリベラルの旗色が悪いとされているようですが、日本の自称リベラルは本来のリベラリズムとは何の関係もありません。

 本来のリベラリズムとは20世紀前半の自由放任的な経済体制に対する批判として現れたもので、本来の自由を得るためにはある程度の国の介入が必用だという考え方です。20世紀前半は自動車や電力など新しい技術が普及して豊かになりましたが、大企業の寡占が進んで格差も広がりました。いくら自由といっても格差が進んで貧困層はまともな医療や教育も受けられず、大企業の寡占が進んで労働者が経営者の言いなりになるしかない状況を自由と言えるのか、むしろ人々がそのポテンシャルを自由に発揮できるような環境をある程度国が介入して作るべきではないのかという考え方が生まれました。そして大恐慌をきっかけに独禁法による大企業の解体、労働者の権利の向上、ゆりかごから墓場までと言われる社会保障の充実といった政策が実現されて経済への国家の介入がそれまでより多くなりました。こうした本来のポテンシャルを自由に発揮するにはある程度国による介入が必要だというのが本来のリベラリズムなのです。

 現在の日本はリベラルの旗色が悪いとされていますが、そもそも本来の意味で反リベラルというのであれば社会保障・医療は民営化すべき、そして自由な競争の結果として格差が広がっても問題ないということになるはずです。反リベラルを唱える人も含めてそうした考え方をよしとする日本人は少数派でしょうし、むしろ今の日本では本来のリベラリズムが求められているように思います。しかし、日本の自称リベラルは憲法を守ることがリベラルだと思っているようで、本来のリベラリズムとは何の関係もありません。むしろ日本の自称リベラルが消えてから本来のリベラリズムが再構築されるのではないかと思います。

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Author:パラケルスズ
アラサーの投資家です。長期で持つほど気長ではありませんが、毎日モニターを凝視するデイトレも面倒くさいので、レバレッジをきかせつつ2、3週間保持するトレードを行っています。

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