日々雑感 アップル製品が高値で売れ続ける理由

 現在のスマートフォン市場は価格競争が激化していますが、そうした中で価格を上げ続けているのがアップルです。アップル製品だけが高く売れる理由はコア部品やコアソフトは汎用品ではなく自社規格で作り、独自の操作性を作り出しているところにあります。

 現在のデジタル製品では異なるメーカーでも使える汎用部品が増えており、パソコンではインテルのCPU、スマートフォンではクアルコムのSoCなどがその代表例です。こうした汎用部品はいったん多くのメーカーが使うようになればスケールメリットによる低価格で他を圧倒し、その部品を使わないと安く作れなくなります。しかし、汎用部品を使うと安くなるものの他社も同じ部品を使っているので差別化ができなくなり、製品において際限のない価格競争に巻き込まれることになるのです。

 一方、アップルも汎用部品を使っていないわけではないですが、デジタル製品の頭脳に当たるOS、SoCはアップル専用の独自規格の部品・ソフトを使っています。そしてデジタル製品の頭脳の部分を自前で作ることによってアップル製品独自の使い心地のよさ・操作性を作り出しており、それがアップルファンにはたまらないのです。アップルは部品や生産を外部委託する水平分業で利益を出しているように思われがちですが、実際はアップル独自の操作性を出すのに必要な部分は自社専用規格で作っており、それがアップル製品のブランド価値につながっているのです。

 現在のデジタル製品は部品や技術を外部調達すれば簡単に作れるようになっており、ただ作って売るだけなら価格競争に巻き込まれるだけです。しかし、そうした価格競争が激化する中でもあえて安い汎用部品は使わずに、コア部品・ソフトを独自規格で作ってオリジナリティを出せばブランド価値をつけて売ることが可能なことをアップルが証明しています。水平分業化が進めば何でもかんでも安くなるように思われがちですが、価格競争が進んでも高く売る方法はちゃんと存在するのです。

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パラケルスズ

Author:パラケルスズ
アラサーの投資家です。長期で持つほど気長ではありませんが、毎日モニターを凝視するデイトレも面倒くさいので、レバレッジをきかせつつ2、3週間保持するトレードを行っています。

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