日々雑感 社外取締役とガバナンス改革

 最近は日本の経営に対するガバナンス強化のため社外取締役が注目されています。しかし、個人的には社外取締役を置くだけではたいして変わりはしないと思います。

 日本の社外取締役は日本企業の役員がなることが多いですが、そもそも日本企業の役員自体が預かった資本を有効活用していません。日本企業の役員は会計上の利益が黒字であればよいと考えている人がほとんどで、株式資本コストや資本効率を考慮して経営を行っている人はごく少数です。株式資本コストはリスクフリーレートにリスクプレミアムを足したもので表され、ROEが7~8%以上あれば株式資本コストを上回るリターンを出していることになりますが、現状の日本企業はROE7%以上の企業が半分以下、8%以上の企業が三分の一程度しかないのです。そうした株式会社として最低限のリターンすらクリアできない企業の役員が社外取締役になったところで、他社の経営のチェックをできるはずがないでしょう。

 今の日本のガバナンス改革に必要なのは社外取締役ではなく、資本コストや資本効率といった最低限のファイナンスの再確認です。日本の経済成長にはまず最低限のリターンを出せない経営者、役員を企業から退出させることが先決で、それをやらないまま社外取締役制度だけ作ってもほとんど意味がないと思います。

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Author:パラケルスズ
アラサーの投資家です。長期で持つほど気長ではありませんが、毎日モニターを凝視するデイトレも面倒くさいので、レバレッジをきかせつつ2、3週間保持するトレードを行っています。

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