日々雑感 サムソン電子の好業績

 現在の韓国は政治的には混乱が続いていますが、サムソン電子はメモリー市況の好転に乗って業績が改善しています。

 サムソン電子のビジネスモデルは簡単に作れるようになった製品を技術を外部調達していちはやく量産し、スケールメリットを武器にシェアを奪っていくというものです。このやり方だと製品の普及期にはそれなりに利益が出るものの、普及が一段落すると価格競争が激化してサムソン電子自身も利益を出しにくくなります。そこでサムソン電子はメモリー、液晶テレビ、スマートフォンとキャッチアップする対象をコロコロ変えて利益を出し続けてきました。現在はスマートフォンの普及が一段落して利益率が下がってきたところで、もうキャッチアップするものがないと個人的に思っていたのですが、メモリー市況の好転でまだサムソンの好業績は続いているようです。この好業績は東芝が原子力問題でコケたことも影響しており、メモリーで独り勝ちする状況はまだ続くでしょう。

 しかし、サムソン電子が抱える事業は市況の変動を受けやすいものばかりで現在のハイテクバブルが崩れれば利益は急激にしぼみます。その時にまた別の収益源を見つけられなければ袋小路に入るでしょう。ただ、それは半導体や家電に固執する日本企業も同じで、市況の変動を受けやすい事業への依存が強い企業は市況が変わればあっという間に赤字に転落します。企業の業績が改善しているといっても、市況の変動を受けやすい事業を行う企業の業績はその辺を割り引いて考える必要があるのです。特に消費者向けのエレクトロニクスは変動の大きい産業なので、今業績が改善しているからといって安心している企業は要注意なのではないかと思います。

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Author:パラケルスズ
アラサーの投資家です。長期で持つほど気長ではありませんが、毎日モニターを凝視するデイトレも面倒くさいので、レバレッジをきかせつつ2、3週間保持するトレードを行っています。

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