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日々雑感 スシロー騒動

 世間はスシローに対する迷惑行為動画の拡散で騒いでおり、動画投稿者は糾弾され、回転寿司業界に同情が集まっているようです。しかし、そもそも昨年後半はスシローはじめ回転寿司業界で不正のオンパレードでした。

 昨年6月にスシローはほとんどの店でキャンペーン商品が完売だったにもかかわらずテレビでCMを流してキャンペーンが続いているように顧客に錯覚させるおとり広告を行なったとして消費者庁から景品表示法違反で措置命令を受けました。そして7月には始まっていない生ビール半額キャンペーンの広告を店内に掲示して客に誤認させ、半額と勘違いした客が全額払わされる事件が起きました。さらに8月にはテレビでメバチマグロのみ使っていると放送したものの実際は原価の安いキハダマグロを使っていたことが業界関係者の調査でバレました。

 スシロー以外でも4月にくら寿司で山梨県の店舗の店長が上司からパワハラを受けて自殺したと週刊文春が報じており、9月にかっぱ寿司の元社長が前に勤務していた「はま寿司」のデータを盗んだとして不正競争防止法違反で逮捕されました。このように半年前はスシローはじめとして回転寿司業界で不正のオンパレードだったのです。

 また、今回の動画炎上事件で株価が下がったと騒いでいますが、スシロー(FOOD&LIFE COMPANIES)株は1日で5%ほど下がっただけですぐに戻りました。一方昨年不正が連発した時のFOOD&LIFE COMPANIES株は6月から9月始めにかけて下がり続けて約3ヶ月で3割強下がり、2021年の高値で5480円だったものが不正連発が終わった2022年9月の初めに2060円まで1年で約64%下がりました。そして不正が連発した後の決算で72%利益が減少していたのです。スシローは動画投稿者に対して損害賠償を要求するようですが、昨年のスシロー自身の不正による損害の方がはるかに大きいでしょう。スシローが動画投稿者に対して厳しく対処するならFOOD&LIFE COMPANIESの株主は昨年の不正に関して株主代表訴訟で経営陣を訴えて厳しく対処したほうがよいのではないかと思います。

 動画炎上事件において投稿者がそれなりの報いを受けるのは当然ですが、昨年の回転寿司業界の経営の方がよほど問題でしたし、騒ぐバランスがおかしいと思います。個人的に今回の事件で日本は経営者に甘い国だと改めて思いましたし、日本の経済が成長しないのは衰退だ、競争力が落ちたというよりもこの経営者に対する甘さが原因なのではないかと思います。
 
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日々雑感 ソフトバンクグループの大赤字

 先日ソフトバンクグループが決算で約3兆円の大赤字を出しました。ソフトバンクグループは投資の会社なので利益の振れ幅が大きく市況が悪化すれば赤字額が拡大し、市況が改善すれば利益が大きく増えます。ソフトバンクの業績はグロース株次第でまだ赤字額が拡大する余地はあります。

 ただ、ソフトバンクはITバブル崩壊、リーマンショックと大きな経済ショックで株価が暴落しても再び上昇してきましたし、今回も倒産することはないと思います。今から半分くらいまで下がれば買いを検討しようかと思っています。

日々雑感 日銀は現状維持

 今週日本の国債が売られて長期金利が上昇しましたが、日銀は日銀政策決定会合で指値オペを続ける現状維持を選択しました。ただ、日本のインフレ率が2%を超えているのに金利を0.25に固定し続ければ、いずれ弊害が出るでしょう。

 昨年FRBがインフレを一時的なものと軽く見て利上げを遅らせてきたことが今の株価下落につながっており、周回遅れで日本も同じことになりそうです。金利固定を続ければいざインフレで利上げをせざるを得なくなった時の株価下落がより大きなものになると思います。

日々雑感 REITの上昇

 日経平均はここ数ヶ月揉み合いが続いていましたが、東証REITは上昇トレンドが続いて高値を切り上げてきました。東証REITはコロナ後の株価上昇からは出遅れており、コロナ前高値に近づいてきましたがまだ高値更新はしていません。ただ、上昇トレンドが続いているので近いうちにコロナ前高値を更新し、2007年の過去最高値も射程圏内に入ってきそうです。

 アメリカではすでに不動産ブームが起きており、住宅用木材の価格が急騰するウッドショックが起こっています。日本でもワクチン接種が進んで人が出歩くようになればアメリカの後追いで不動産ブームが来そうです。今年後半は不動産、REITが強いように思います。

日々雑感 海運株の上昇

 ここ数年下がり続けていた海運株が急上昇しています。海運は資源や素材が強い時に上がる株で、海運株の上昇は今後の資源・素材株上昇を示唆しているように思います。

 資源・素材関連は莫大な固定費を抱える上に市況に影響されやすく価格競争になりやすい業界です。そして市況が悪化するとほとんどの企業が赤字になり、撤退や投資縮小が起こると需給が反転して価格が上がり売り手優位の市場に転換します。ここ数年はIT関連が強く、資源・素材が弱かったですが、コロナでの赤字で撤退・投資削減が起こって今後の資源・素材市場は売り手優位になりそうです。

 似たようなことが2000年のITバブルが終わった後に起こっており、ITバブルの時は弱かった資源・素材がITバブルが終わると入れ替わるように上昇し始めました。その資源・素材の時代に先行して上ったのが海運株で、今もちょうど同じような環境になっています。目先はまだIT関連、電気自動車が強いですが、来年には資源・素材が強い時代になるように思います。
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パラケルスズ

Author:パラケルスズ
40代の投資家です。平常時はスイング中心で暴落時に長期投資を行います。

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